KAI FACT magazine
I'm KAI,too! #03
FACT  No.03


私もKAIです。 #03

 岐阜県関市の小屋名工場ではカミソリや医療用刃物だけではなく、特殊刃物も開発・製造している。窓口を担うのは刃物営業部。繊維業からは糸や布のカット、飲食業からは様々な食材のスライス、製造業からはゴムや部品の切断と、様々な業種の企業から特殊なオファーが日々舞い込む。中には思いがけない注文もあるようで、なんとJAXAから依頼が!「衛星に付着した微粒子を研究・解析するための刃物というオーダーで、ありえないくらい切れ味のいいカッターを作りました(笑)」とチーフマネージャーの大塚正裕さんは、宇宙規模の仕事を誇らしげに話す。
 刃物営業部と同じく店頭には並ばない刃物を扱うのが、理美・業務用品営業部。主にT字カミソリを、ホテル・旅館・銭湯・サウナ・ゴルフ場など、男性がカミソリを使う施設に納品する。「特に大型連休前には全国から追加発注が殺到するので、製造チームとの連携が重要」と語るのは宇野利那さん。「仕入れ計画が順調に進み無事に納品できたら、山登りのプランを立てたい」と、趣味においても〝計画は念入りに〟が彼女のモットー。一方で、新規顧客の営業を担当するのは加藤建城さん。自社製品の強みを聞くと「カミソリは1枚刃から5枚刃まであり、首振りのモデルやスムーザーがつくタイプも。袋や箱の仕様、ハンドルの色替えなどさまざまに対応できるんです」と、〝高い機能性と柔軟な提案力〟が持ち味だと答えてくれた。趣味が高じて仕事になるというのはよくあるが、加藤さんは「営業をしているうちに趣味がスパ巡りになった」というから面白い。
 日常の至るところで活躍する、暮らしの基盤を支える刃物。なかなか表には見えない仕事ではあるが、仕事も趣味も人一倍楽しむ彼らが、それを支えている。
あらゆる施設のひげ剃りを快適に。
温浴施設向けのT字カミソリはグレードが20種類。「肌へのストレスが分散される首振りタイプや、剃り心地が気持ちいい水溶性スムーザー付きもあります」と加藤建城さん。趣味のスパ巡りでもカミソリのチェックに余念がないという。他に、理美・業務用品営業部では理髪師向けのカミソリも担当。「完成したばかりのT字カミソリを提案したいですね」。
“刃物の何でも屋”がお悩み解決!
「ここ最近作ったのは、液晶テレビの偏光板を切るカッターです。切断面が美しくないと画質に影響を及ぼしますし、50インチのテレビならそれに適した長さの刃物を作らないといけません」と大塚正裕さんは1mを超えるカッターを見せてくれた。他に学校用教材も展開。「この彫刻刀には安全ガードがつくので、うっかり指を切ってしまう心配がないんです」。
  • Questions
    ①この仕事を始めて  ②仕事で嬉しい瞬間
    ③今後の仕事の目標  ④休みの日は何を?
    ⑤好きな芸能人は?
  • 刃物営業部 チーフマネージャー 大塚 正裕さん

    ①入社14年。刃物営業部で8年②顧客のさまざまなニーズに応えられたとき③宇宙規模で夢のある商品を作りたい④映画鑑賞⑤安藤サクラ


    理美・業務用品営業部 宇野 利那さん

    ①入社4年。理美・業務用品営業部で4年②繁忙期をなんとか乗り切ったとき③適正な仕入れ計画を作ること④山登りとテニス⑤東野幸治


    理美・業務用品営業部 加藤 建城さん

    ①入社8年。理美・業務用品営業部で4年②有名なホテルに自社製品を納入すること③日本全国の宿泊施設に納入④スパ巡り⑤綾瀬はるか


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