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包丁について学ぶ

料理(りょうり)をつくるためにかかせない、包丁のこと。どれだけ知っているかな?
夏休(なつやす)みの自由研究(じゆうけんきゅう)として、おうちの人といっしょに学んでいきましょう!

包丁にはどんな種類がある?

包丁にはさまざまな種類があります。まず大きく洋包丁(ようぼうちょう)や和包丁(わぼうちょう)とタイプが分けられ、その中でも名前(なまえ)やカタチ、使い方(つかいかた)がそれぞれちがっているのです。

主な洋包丁

ヨーロッパで生まれた洋風料理用(ようふうりょうりよう)の包丁。今は、日本でも毎日(まいにち)の調理(ちょうり)に使われています。

  • 三徳包丁

    万能(ばんのう)に使える包丁。肉(にく)、さかな、やさいといろいろな食材(しょくざい)を切れます。

  • 牛刀包丁

    肉を切る包丁。みじん切りやかぼちゃを切るときにも便利(べんり)です。

  • ペティナイフ

    細(こま)かい作業(さぎょう)やテーブルの上で切るのに便利な包丁です。

  • パン切り包丁

    パンを切る包丁。ケーキやチーズ、トマトなど切りにくい食材にも使いやすいです。

主な和包丁

日本の伝統的(でんとうてき)な包丁。食材(しょくざい)や切り方(きりかた)などに合わせて使い分ける専門(せんもん)包丁です。

  • 出刃包丁

    さかなをおろす包丁。厚(あつ)いので、骨(ほね)ごと切ることができます。

  •  

    刺身(柳刃)包丁

    ブロックのさかなをうすくして、お刺身を作る包丁です。

  • 菜切り包丁

    やさいをザクザク切るのに便利な包丁です。

あなたのおうちにはどんな包丁があるのかな?おうちのひとと調べてみよう!

包丁にも「アゴ」がある?

包丁は部分(ぶぶん)ごとに名前があり、切る、むく、たたくなど部分によっていろいろな使い方ができます。下の図をチェックしてみましょう。「アゴ」はどこにあるでしょうか?

包丁ができるまで

  1. 包丁の形をつくる

    金属(きんぞく)の板(いた)を包丁の形にします。
    上から型(かた)を押し当て(おしあて)たり、レーザーで切ったり、いろいろな方法(ほうほう)を使います。

  2. 金属を硬くする

    切れ味(あじ)の良い包丁を作るために、金属を硬く、丈夫(じょうぶ)にする加工(かこう)をします。

    焼き入れ(やきいれ) 金属を950~1100度に加熱(かねつ)してから、冷(さ)まして、硬くします。

    焼き戻し(やきもどし) 金属を180~210度に再度(さいど)加熱して、冷まして、丈夫にします。

  3. 柄をつける

    包丁を持つところになる柄をつけます。

  4. 刃をつける

    けずったり、磨(みが)いたりしながら、先端(せんたん)をとがらせて鋭(するど)くします。この作業(さぎょう)は「刃をつける」と言います。何度(なんど)もくりかえし、ていねいに作業することで、切れ味の良い包丁ができます。

  5. 完成

包丁ってずーっと使えるの?

包丁は使っていると、だんだん切れ味が落(お)ちるもの。
切れ味が落ちてきたら、研ぎ器(とぎき)という専用(せんよう)の道具(どうぐ)をつかって「研ぎ直し(とぎなおし)」といわれる、包丁のお手入れが必要(ひつよう)になります。
お手入れをすると、包丁は長い間(ながいあいだ)使い続(つづ)けることができます。

主な研ぎ機

  • 簡易砥石

    手軽(てがる)に使える道具、切れ味は早く落ちます。

  • 角砥石

    本格的(ほんかくてき)な砥ぎ直しができる道具。

  • 電動砥石

    簡易(かんい)タイプの砥石を電気(でんき)で動(うご)かします。簡単(かんたん)に研げます。

あなたのおうちには砥石があるかな?おうちのひとに聞いてみよう!

包丁の正しい使い方は?

さあ、ついに包丁を使ってみましょう。おいしいごはんが作れるようになるために、包丁の基本的(きほんてき)な使い方を学んでいきましょう。必ずおうちの人といっしょに、ケガに気(き)をつけて取り組(とりく)んでくださいね。

保護者の方へ

包丁の使い方

手の甲(こう)が上にくるように握(にぎ)ります。

包丁を持(も)ってない方の手は、包丁の下に入って切ってしまわないように確認(かくにん)しましょう。

食材(しょくざい)を押(お)さえる手は基本的(きほんてき)に、手の中に卵(たまご)を持(も)っているような「ねこの手」と教(おし)えます。ただし、丸く転(ころ)がりやすいものは少し握ることもあります。

保護者の方へ

文:日本キッズ食育協会

食材の切り方

  • 輪切り

    丸い棒状(ぼうじょう)のものを端(はし)から直角(ちょっかく)に一定の厚さで切る。

    丸いものを切るのでグラグラしないように気をつけましょう。

  • 半月切り

    半月の形に由来(ゆらい)。縦半分(たてはんぶん)に切り、垂直(すいちょく)に切る。

    縦に切った時(とき)、平ら(たいら)な方を下にしましょう。

  • いちょう切り

    いちょうの葉の形に由来。丸いものを縦に十字に切る。

    十字に切った後、一気に全部(ぜんぶ)を切らないで大丈夫(だいじょうぶ)です。平らな方を下にします。

  • 千切り

    細長(ほそなが)く切ります。一番細い切り方。

    早く切ろうと思うと、手を切りやすいので気をつけましょう。

  • 短冊切り

    七夕飾(たなばたかざ)りの短冊の形に由来。

    硬いものを短冊切りにすることが多いので分厚くなりすぎないように気をつけましょう。

  • みじん切り

    細かく刻(きざ)む。一番細かい切り方。

    より細かくするには、包丁を持っていない方の手で包丁の先をおさえ、柄(え)を動(うご)かすようにして切ります。

  • みじん切り

    みじん切りよりも、少し大きく刻む。

    食感(しょっかん)を残すために細かくしすぎないように気をつけましょう。

  • みじん切り

    不規則(ふきそく)な形に切る。面(めん)が大きいため火が早く通(とお)る切り方。

    コロコロ回しながら切り、不規則だけど大きさが同(おな)じくらいになるように気をつけましょう。

包丁の使い方をしっかり学んだら、次はおうちの人といっしょに、ごはんづくりに挑戦してみよう!

学んだことを研究レポートにまとめてみよう!

包丁の知識(ちしき)や切り方のコツなど、たくさん学べましたか?
これであなたも立派(りっぱ)なシェフの仲間入り(なかまいり)です!
今回学んだことをふりかえれるように、
あなただけのオリジナル研究レポートを作ってみませんか?