1年間の感謝の気持ちを込めて

　食品フロアにあるキッチンステージ。今年もたくさんのシェフの方々にご登場いただきました。和食、フレンチ、イタリアン、中国料理、ブラジルなどジャンルを問わずにさまざまなシェフとの関わりをもつことができるのも、キッチンステージならではの取り組みです。私たちも、シェフとの関わりの中で様々な思い出があり、楽しかったことも、大変だったこともありました。そんなキッチンステージをまとめてくれるのが、しっかり者で、後輩からの信頼もあつい柬理美宏シェフです。
　そんな柬理シェフは年末に一度だけ、その年キッチンステージの長として感性を刺激された集大成のお料理をみなさまにご提供しています。今年は、さまざまなシェフの技法を取り入れ、銀座レカンの高良シェフが黒い皿の上に盛り付けた時の色使いに刺激を受け、前菜を考えたそうです。今年のお料理は昨年とは違う感性で作り上げました。キッチンステージの料理長に就任した昨年は、シェフの料理をいかに忠実に再現できるかを一番に考えた、がむしゃらに励む1年でしたが、今年は冷静に自分を見つめられる年だったそうです。料理以外にも様々なシェフの人間性や感受性など、背中をみて勉強できたことは、柬理シェフにとって大きな財産を築き上げていることでしょう。
　2016年もたくさんのお客様に足を運んでいただきました。行き届かないことも多々ある中で、温かいお言葉をかけていただき、ありがとうございました。ひいきにして足を運んでくださるみなさまにスタッフ一同本当に励まされたことと思います。
　2017年もさらに進化したキッチンステージで、お客様にご満足いただけるお料理やサービスをご提供できますよう努力してまいります。
text by Yuko Murakami