2013年入社

研究

栗本 哲哉

PROFILE

栗本 哲哉

栗本 哲哉

出身大学
東京大学 大学院
学部
農学部 生命化学研究科
学科
応用生命化学専攻
出身地
岐阜県
趣味
ランニング

インタビューINTERVIEW

目に見えるものづくりに
携わりたいと応募

大学では農薬をテーマに研究をしていました。
就職活動を始める前までは、農薬関係の仕事に就くのかなと漠然と考えていました。
しかし、具体的に就活時期が近づいてくるにつれ、目に見えるものづくりに携わりたいという気持ちが強くなってきました。

就職は地元で、と考えていた折に、いつも自分が使っている道具である、ツメキリやハサミといった、目に見える、それも一般に広く使われている製品を作っている貝印の存在を知り、応募しました。

分析業務に活かされた
学生時代の研究

入社したのは約1年前です。
そこで配属されたのが、現在も所属している基礎研究という分野です。
ここでは、刃先がどういう状態になっているかだったり、どうしたら切れ味が向上するのかであったり、そういった分析業務を担当しています。

大学時代の専攻は農薬の研究でしたので、その経験がそのまま活きた、という実感はないのですが、例えば刃先に吹きかけるコーティングに使用する薬剤などの化学の知識であったり、AとBの違いを検証する分析の手法であったりといった点では、学生時代に学んだことが活かされていると感じています。

業務を通じて自社製品を
論理的に把握できる楽しさ

普段見慣れているカミソリやツメキリといった製品を、完全に把握したと思えた時は、例えようもなく「おもしろい」と感じる瞬間です。

例えば、パッケージに「切れ味が向上」というコピーが書かれていたとして、それは「そうなんだ」という印象しかありません。
しかし、分析業務を続けていると、切れ味が向上したのは、刃先にこういう薬品をこういう形でコーティングしたからだ、ということが分かってきます。業務で分かったことがすなわち、製品を完全に把握することにつながるのです。つまり、この製品がなぜ良いのかを論理的に説明できるようになるのが、今はとても楽しいと感じています。

また、いろんな製品の生産工程のいちばん最初から、出荷するまでを見届けることができるのも、この仕事の魅力であり、おもしろさだと思っています。

事前に綿密に調べておく慎重さと、早めに動く大胆さのバランスが大切

仕事を進める上で気をつけていることは、何でも早めにやっておくということです。
仕事を早めに進めておくと、ミスに気づいた時に行なう修正も早めに対処することができます。
また、早めに行動しておくことで作業に新しい何かを追加しようと試みることも可能になります。

ただ、その一方で事前に調べておくことも大切です。そうしなければ、後で致命的なミスに気づいた時に手遅れになってしまいます。
慎重になり過ぎて動き出すのが遅くなるのもいけませんし、事前の調査を疎かにして動くのもしてはならないことです。

仕事上では、このバランスを大切にしています。

ただ数値を取るのではなく
計測からは見えない部分に仮説を立てる

現在従事している分析業務は、「これを分析しておいて」と上司に言われてから初めて行なうことが多いのが現状です。
やがては、自分でアイデアを出したり、自分で改良点を見出したりして、製品に生かせるようになっていたいというのが現在の目標です。

そのために、ただ数字を取って終わり、という仕事の進め方はしていません。
正しいか正しくないかは別にして、なぜこの数値になるのか、その理由を探す努力をしています。

例えば、切れ味が悪いのは、ある部分の数値が高いから、あるいは低いからといった理由になりますが、では、なぜこの数値が出るのかという自分なりの仮説を立て、測定からは見えてこない部分をイメージで組み立てるよう意識しています。

運動をして汗を流すことが
ストレスの解消法

休日は旅行をするか、運動をするか、読書をするかのパターンが多いです。

旅行は、友人と一緒に行くこともありますが、ふらふらと電車で日帰りする一人旅をすることもあります。
行き先は、自然豊かな場所が多いかもしれません。紅葉を見に行くこともありますし、山登りをすることもあります。

運動は、ハーフマラソンの大会に向けてジョギングをしたり、ジムに通ったりしています。ジムは週に1回から2回程度通っています。体を使って汗を流すことは、私にとってストレスの解消法でもあります。

読書は、サスペンスやミステリー小説を読むことが多いです。好きな作家は宮部みゆきさんです。

社会人なりの喜びや
楽しみを味わってほしい

社会人になると、いろいろな面で制約が出てくると考える人が少なくありません。
例えば、拘束される時間が長くてプライベートを楽しむことが少なくなるのでは、と不安に思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、自分でお金を稼げるようになることであったり、それまで出来なかった仕事が出来るようになったりすること、そして何より、仲間と一緒にものづくりに関わることの楽しさや喜びは、社会人にならないと経験できないものです。

ですから、社会人になることを恐れずに、楽しみにしてもらいたいな、と思います。

SCHEDULE

スケジュール

1日のスケジュール

7:50~ 出社
8:10~ 朝礼
8:20~ メールチェック
9:00~ 分析結果の資料作成
12:00~ 昼食
13:00~ 進捗確認のミーティング
14:00~ 製品の分析
17:00~ 分析データのまとめ
18:00~ 帰宅