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インド×日本「アートのチカラ」で支援する国際的交流プログラム ウォールアートプロジェクト2017 キックオフイベントを開催

2017年5月25日
貝印株式会社

No.2017052507

インド×日本 「アートのチカラ」で
支援する国際的交流プログラム

ウォールアートプロジェクト2017 
キックオフイベントを開催

~貝印株式会社本社内 KaiHouseにて実施 
90人にご参加いただきました~

   貝印株式会社は、2010年より活動を支援する「ウォールアートプロジェクト」の2017年度の始動を前に、プロジェクトを主催するNPO法人ウォールアートプロジェクトとともにキックオフイベント「土とアートを耕やす」を、5月24日(水)に東京都千代田区の本社内情報発信スペース・KaiHouseにて開催いたしました。

(写真/髙橋圭)

   アートを通じたインドへの教育支援を目指すウォールアートプロジェクト(以下、WAP)は、2010年のインド農村部や日本の学校の壁をキャンバスにした「ウォールアートフェスティバル」(以下、WAF)を皮切りに、先住民ワルリ族と伝統的な家造りを行う「ノコプロジェクト」、ヒマラヤのラダックでアートを展開する「アースアートプロジェクト」、ワルリ族の暮らしから持続可能な暮らしを考える「世界森会議」の4プロジェクトを展開しております。

   2017年度はこのうち2プロジェクトの実施を予定しており、7月15日からラダック地方標高3600㍍の学校で「アースアートプロジェクト in ラダック2017」、9月1日から「第2回世界森会議」を行うこととしております。

   貝印株式会社は2010年の初開催より毎年プロジェクトに協賛しており、本社内にて主催の同NPO法人とともに活動報告会を実施してまいりました。

   今年度はプロジェクト始動前のキックオフイベントと位置づけ、アースアートプロジェクトに参加予定で泥絵を手掛ける画家の淺井裕介氏と土壌学・生態学者の藤井一至氏によるトークショーや、水ジャーナリストでアクアスフィア水教育研究所代表の橋本淳司氏をゲストスピーカーに招き、第2回世界森会議に向けて「エディブル・シティ」の鑑賞会などを行いました。

   会場にはプロジェクトの参加予定者ら90人が詰めかけ、インドの生活や文化に触れて理解を深めるとともに、今年度の活動に向けた機運を高めました。

<ウォールアートプロジェクト代表>
■おおくにあきこ氏 コメント

活動は今年で8年目を迎え、芸術祭は12回目を数えるまでとなりました。4つのプロジェクト一つ一つが線としてつながり、活動に広がりを感じています。
アートを通じた支援活動は、すぐに目に見える結果が出るものではありませんが、交流を深めるたびに、アートは国境を超えて心を通わる力を持っており、この世界になくてはならないものと改めて感じています。
応援してくださる方がたくさんいてくださることにとても感謝しています。今後も活動を続けていくことで多くの人にアートの力と言葉を超えたメッセージを伝えていきたいと思っています。

<第3部 アースアートトーク>

第3部の「アースアートトーク」では、画家の淺井裕介氏と土壌学と土壌学・生態学者の藤井一至氏によるトークショーを実施いたしました。お二人は「土」をテーマに、写真を交えながらトークを展開。会場からは笑い声がこぼれ、質問が飛び交うなど、アットホームな雰囲気で行われました。

■淺井裕介氏 コメント

「土」を生き物としての原点として捉えており、土を用いて絵を描くことで見る人に「生きる」ことを伝えていければと思います。
2010年に初めてWAFに参加し今回が5回目の渡印となりますが、同じインド国内とはいえ全く違う文化に触れ、どんな絵が描けるのかと想像し、今からとても楽しみにしています。

会場ではインドの手仕事ブランド「TSOMORIRI(ツォモリリ)」の展示即売会も行われました。来場者は今なお残る丁寧な手仕事に興味を惹かれ、手にとっていました。

<開催概要>
  • ◇名称 ウォールアートプロジェクト2017キックオフイベント「土とアートを耕やす」
  • ◇日時 2017年5月24日(水)
    13:00~20:00 第1部:インドの手仕事ブランド「ツォモリリ」展示販売会
    16:00~17:50 第2部:世界森会議に向けての「エディブル・シティ」鑑賞&ダイアログ
                         ゲストスピーカー 橋本淳司(水ジャーナリスト・アクアスフィア水教育研究所代表)
    18:00~20:00 第3部:アースアートトーク
                         淺井裕介(画家)×藤井一至(土壌学・生態学者)
  • ◇場所 KaiHouse (貝印株式会社本社2F 東京都千代田区岩本町 3−9−5)
  • ◇主催 NPO法人ウォールアートプロジェクト
  • ◇協力 貝印株式会社

   なお、貝印株式会社は5月10日、カミソリ・爪切り・包丁の3分野において、同社インド工場で生産した現地仕様の商品にて、インド市場に本格参入したことをインド国内デリーにて発表いたしました。
   今後もインドの発展に向けて、積極的に支援を続けてまいります。

ご参考:企画趣旨

<アースアートプロジェクト>
2014年に開催したアースアートプロジェクト in プーガ2014に続く、ラダック地⽅でのアートプロジェクト第2弾。ヒマラヤの麓、標⾼3500m 以上に広がるラダック地⽅。雄⼤な⾃然とコミュニティの関係性を重んじてきたラダックですが、急激に進むグローバリゼーションと気候変動により、⽂化と⽣活様式の変化を余儀なくされています。コミュニティ内の関係性が希薄になり、⼦どもたちは加熱した教育熱の中、教科教育に重きを置かれた学習環境の中で⾃⼰を⾒つめ、表現する機会を逸しています。
そんなラダックに国際的に活躍する⽇本⼈・インド⼈、他国のアーティストを招聘し、公⽴学校と村の中の壁をキャンバスに壁画の滞在制作を⾏い、制作過程を公開します。⼦どもたちの⼼に新しい窓を開き、創造⼒を刺激し、アートの⼒を伝えます。また、60代以上の⼈々(第1世代と呼ぶ)が持つ伝統的な知識や技術などを掘り起こし、0代〜10代(第3世代と呼ぶ)に受け渡す橋を作りつつ、20代〜50代(第2世代)の⼈々と⼀緒に、今と未来を改めて⾒つめ直す、そんなエキシビションを作っていきます。して、ラダックの今を多くの⼈へ向けて発信します。
<noco project とは?>
ノコ=先住民族ワルリ族の言葉で、「もう十分です、ストップ」の意味。不便なように見えて、とても気持ちがいい生活をしている人たちに出会いました―それがこのプロジェクトの出発点です。ワルリ族が持つ「ノコ」、という言葉には、彼らのシンプルな生活を支える精神性が表れていました。自分の生活に、本当はどのくらいの水が必要なんだろう。電気は?そこで1週間でも暮らすと、暮らしの根元が見えてきます。私たちの未来を考えるプロジェクト。2015年2月「ワルリ族の人々と一緒に家を建てる」ことからこのプロジェクトが始まりました。
■アースアートプロジェクトinラダック2017
  • 日時: 2017年7月15日–8月7日 計24日間
  • 場所: インド ジャンムーカシュミール州 ラダック地区 ティクシェイハイスクール
    (Government High School, Thiksay, Leh, Ladakh,
    Jammu & Kashmir, India)
  • 招聘アーティスト: 淺井裕介(日本・画家)
    アンプ・ヴァーキー(インド・画家)
    ラジェーシュ・チャイテャ・ヴァンガード(インド・ワルリ画家)
  • 主催: NPO法人ウォールアートプロジェクト http://wallartproject.net
  • 助成: ポーラ美術振興財団 国際交流基金 東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
  • 協賛: 貝印株式会社 株式会社コンピューターシステムハウス 有限会社ブルーベア(協賛企業募集中)
  • 後援: 日印友好交流年記念事業認定
  • 協力: Ladakh Art and Media Organization, Foundation for Indian Contemporary Art,KOKUYO
    CAMLIN Pvt. Ltd.
  • オフィシャルウェブサイト http://earth-art.info
  • 参加ボランティア募集中 http://earth-art.info/volunteer-2017/
<世界森会議>
インド⻄部に暮らす先住⺠、ワルリ族の村で開催する世界森会議。⾃然と共に⽣きるワルリ族の暮らしから持続可能な暮らしについて考えを深め、森、⽔、⼟、微⽣物をテーマに持続可能な暮らしを⽬指している⼈たちが各⾃の取り組みを伝え合うことを⽬的にした国際会議です。第100回までの開催を⽬標にし、100年後の世代のために点と点を横につなげ、知識、技術、経験を世界の⼈々と共有していきます。
2016年に開催された第1回世界森会議には村⼈を中⼼に、デリー、ムンバイ、ダハヌの町、そして⽇本から130名が集まり、8名のスピーカーが各⾃の取り組みなどを発表しました。その後は、村の農家が混植型オーガニックファーミングに取り組みはじめる、町からの参加者が⾬⽔活⽤を調査しはじめる、という現象が起きています。
第2回世界森会議では、ガンジャード村にて⾬⽔を活⽤した乾季の家庭菜園に挑戦するべく、橋本淳司⽒を中⼼として⾬⽔貯⽔設備を製作します。ガンジャード村における乾季の⽔不⾜に由来する出稼ぎは、教育が村に普及していくための障害となっています。⾬⽔を活⽤した家庭菜園にてオーガニック野菜をつくるモデルケースを作り、将来、余剰分を町で販売し収⼊源を創出するための第一歩とします。
■第2回世界森会議
  • 日時: 2017年9⽉1⽇〜9⽉9⽇
  • 会場: インド マハラシュトラ州 パルガル地区 ダハヌ ガンジャード村 デヴガオン
    Vayeda ファミリーチクファーム内 「⺟屋」
    (Devgaon, Ganjad, Dahanu, Palghar District, Maharashtra, India)
  • 主催: NPO法⼈ウォールアートプロジェクト
  • 協賛: 貝印株式会社 株式会社コンピューターシステムハウス 有限会社ブルーベア(協賛企業募集中)
  • 後援: 日印友好交流年記念事業認定
  • ボランティア参加者、募集中

<本件に関する報道関係の皆様からのお問い合わせ先 >
貝印 PR 事務局(㈱アンティル内) 担当:河野・奥野・堀友・渡部
TEL:03-6825-3020 FAX: 03-6686-5266
MAIL: kai_pr@vectorinc.co.jp