カミソリを
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カミソリの構造

ひとくちに「カミソリ」といっても、さまざまな種類があります。
ここでは基本的なカミソリの構造についてご紹介します。
取り扱う「刃」を知ることで、よりよいシェービング体験を手にしましょう。

カミソリの型による違い

カミソリの型による違い

T型の特徴

男性にとって最もベーシックなヒゲ剃り用アイテムとして用いられているのがT字型カミソリです。Tの横軸にカミソリの刃が備わり、縦軸にハンドルが付いています。男性にとってはヒゲ剃り用ですが、女性にとっては脚やワキ、腕といったボディのムダ毛処理にも使われます。

L型(I型)の特徴

繊細なシェービングが要求される部分について用いられるのがL字型カミソリです。形状としてはほぼ直線となっているため、I字型と呼ばれることもあります。
女性は眉毛周りのほか、顔のうぶ毛剃りなどに使われています。一方、男性は眉毛のケアとして使われています。
万が一横滑りしてお肌を傷付けないよう、安全ガード付きのタイプが主流になっています。

刃の枚数による違い

1枚刃の特徴

1枚刃の特徴

1903年に誕生した1枚刃は、日本では両刃カミソリとも呼ばれています。現在のカミソリの元祖で、刃あたりを自身の肌で感じながら微妙に調整していく必要があるので、多少の技術が必要となります。貝印では1960年代に登場した、50年を超えるロングセラー商品T型ゴールドステンレスがあります。

2〜4枚刃の特徴

2枚刃の特徴
3枚刃の特徴
4枚刃の特徴

2枚刃は1970年代に登場したカミソリ。貝印では1974年の「ビジネスマン002」が第一号となりました。
1枚の刃でヒゲを引っ張り、もう一方の刃がヒゲを剃るという構造になっています。そんな2枚刃だからこそ、深剃りという定義が誕生しました。
1998年に世界初3枚刃「K-3」を発売し、さらに深剃りができるよう進化していったのが、3枚刃、4枚刃ということになります。ちなみに、ビジネスホテルなどのアメニティとして置かれているカミソリは2枚刃や3枚刃が主流のようになっています。
2枚刃から3枚刃、4枚刃と辿っていく進化の過程では、より安全に深剃りできるよう安全性を考慮に入れて開発が進められてきました。

5枚刃の特徴

5枚刃の特徴

現在、貝印で最も枚数の多いカミソリが5枚刃となります。2000年に入ってから世に出回るようになったもので、貝印では2008年の「KAI RAZOR KAI5」が最初の5枚刃カミソリとなりました。
刃を5枚にすることで1枚当たりにかかる圧力を分散しており、肌への負担が軽減されています。深剃りをするというよりはやさしく安全に、きれいにヒゲを剃ることに特化したカミソリです。

スムーサーの役割

スムーサーの役割

使い捨て2枚刃カミソリ、ベスティーシリーズをはじめ、貝印のカミソリにはシェービング時の抵抗を少なくし、潤滑性を高めるため、スムーサーが付いています。
スムーサーとは水溶性樹脂を主成分としたカミソリ負けを起こしにくくするためのパーツのことです。
その役割はカミソリの刃体が肌の上をなめらかに滑らすようにするもの。
水溶性の樹脂なので、水に溶けることでその効力を発揮します。
そのため、剃る前に肌に水分を与え、蒸しタオルなどでヒゲを柔らかくしておくことが大切です。