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低温調理器とは?使い方や調理のポイント、おすすめの選び方を紹介!

レストランのような本格的な料理を自宅でも楽しめる「低温調理器」。耳にしたことはあっても、「低温調理」が具体的にどのような調理方法なのかわからないという方もいるかもしれません。
この記事では、基本となる低温調理の概要や低温調理器の使い方に加え、低温調理器を使う際のポイントや、おすすめの低温調理器の選び方もあわせてお伝えしていきます。
人気が高まっている低温調理器について詳しく知りたい方や、購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
低温調理とは?

低温調理とは、100℃未満の一定温度(恒温)に保った温水で食材を加熱する調理方法です。食材は耐熱袋などに入れ、そのまま低温調理器にセットします。水は空気に比べて熱伝導に優れているため、全体をムラなく食品を加熱できます。
なお、鍋やフライパンで加熱する方法は、食材が100℃以上になることから「高温調理」と呼びます。多くの人にとっては、高温調理のほうが一般的かもしれません。
しかし、低温調理は「煮る、焼く、蒸す」に次ぐ、「第四の調理法」として注目されています。
低温調理の際には、「低温調理器」という道具を使い、水の温度を調整します。
低温調理のメリット

低温調理には、料理の仕上がりだけでなく、さまざまなメリットがあります。
低温調理のメリットの主なメリットは、以下のとおりです。
- 食材をジューシーに仕上げられる
- 簡単に調理ができる
- 料理の後の洗い物が楽
順番にお伝えしていきます。
食材をジューシーに仕上げられる
低温調理器を使って肉を調理すると、じっくりと低温で加熱できるため、やわらかくジューシーに仕上げられます。
肉がかたくなる原因であるたんぱく質の凝固を抑えられ、肉汁や旨味も残せます。
低温調理により、家庭でも高級レストランのような味・食感を再現できるでしょう。料理にこだわりたい方、家族や友人においしい料理を振る舞いたい方にぴったりです。
簡単に調理ができる
「低温調理ってなんだか難しそう」というイメージがあるかもしれませんが、心配には及びません。
低温調理器を鍋にセットし、耐熱袋に入れた食材を湯煎すれば、あとは自動で温度管理されるため、「ほったらかし調理」をしたい方にもおすすめです。
火を使わず、安全性も高いです。低温調理をしている間に、ほかの料理の調理や家事ができるでしょう。
料理のあとの洗い物が楽
低温調理では、鍋や低温調理器を使いますが、油を使わないため、洗い物が楽です。頑固な汚れが付くことがなく、スポンジでゴシゴシこする必要もありません。
また、食材は耐熱袋に入っており、鍋や内部の温水が食材に直接触れることがないため、温水を捨てて洗うだけです。
料理は楽しいものの、食後の洗い物はやっぱり憂鬱という方も少なくないはず。後片付けをパパッと済ませたい方には特におすすめです。
低温調理のデメリット

手軽においしい料理が作れる低温調理にも、以下のようなデメリットがあります。
- 調理に時間がかかる
- 温度管理を怠ると衛生上の危険がある
それぞれ解説していきます。
調理に時間がかかる
高温調理に比べると、低温調理には時間がかかります。
肉や魚はしっかりと火を通す必要があるため、調理に時間が必要です。たとえば、厚さ20mmの牛肉を64℃で調理する場合は、1時間の加熱時間が必要とされています。
ただし、加熱時間はかかるものの「ほったらかし調理」ができるため、人によっては時間は気にならないでしょう。
温度管理が必要
低温調理は食材の加熱が不十分だと食中毒など衛生上の危険があります。
例えば、鶏肉に潜むカンピロバクターを加熱殺菌する場合、以下の温度と時間が必要です。
- 内部温度が63℃で30分間
- 内部温度が70℃で3分間
- 内部温度が75℃で1分間
牛肉にはO157が潜んでいる場合があります。加熱殺菌する場合、以下の温度と時間が必要です。
- 内部温度が55℃で97分間
- 内部温度が58℃で28分間
- 内部温度が63℃で瞬間
ただし、低温調理でもポイントを押さえて、きちんと調理すれば安全を確保できます。詳しい調理のポイントについては、このあとの章で説明します。
参考:内閣府 食品安全委員会
低温調理器と電気圧力鍋の違い

低温調理器と電気圧力鍋の違いのひとつは、調理時間です。低温調理器がじっくりと時間をかけて調理するのに対して、電気圧力鍋は普通の鍋よりも圧力をかける分、調理時間を短縮できます。
また、低温調理器は食材の繊維を残してやわらかく仕上げるのが得意です。一方、電気圧力鍋では食材の繊維を壊すため、やわらかくなり過ぎることがあります。
低温調理器のほうが電気圧力鍋よりも細かい温度設定ができ、食材に合わせて温度を調整しやすいのが特徴です。
低温調理器は時間をかけてでもおいしく調理をしたい方向け、電気圧力鍋は時短で料理をしたい方向けです。
低温調理器の使い方

ここからは、具体的に低温調理器の使い方を簡単に紹介していきます。
※ここでお伝えするのは、あくまで一般的な使い方です。詳細はお使いの低温調理器のマニュアルにしたがってください。
- 鍋に水またはお湯を入れる
- 低温調理器を鍋に設置し、専用シーラー(真空にするための機器)を本体にセットする
- 食材を耐熱袋に入れる
- 耐熱袋を専用シーラーにセットして、袋の中を真空状態にする。
- 温度を設定する。
- タイマーを設定して調理を開始
- タイマーが鳴ったら食材を取り出す
手順が多いように見えますが、実際にやってみるととても簡単です。設定後は、ほったらかしでも調理ができるため、時間を有効活用できます。
低温調理器の調理のポイント

低温調理器の調理のポイントは、以下のとおりです。
- 新鮮な食材を使う
- 清潔な手で道具を準備する
- マニュアルの内容にしたがう
低温調理を安全に進めるために大切なことです。ぜひ参考にしてください。
新鮮な食材を使う

低温調理をおこなう場合は、できるだけ新鮮な食材を利用することで、安全かつおいしく調理ができます。
たとえば、冷蔵庫で長時間保管した肉は熟成が進み、O157などの病原菌やウィルスが肉の中に入り込んでいる恐れがあるため、避けたほうが賢明です。
低温調理には、購入してすぐの食材を使いましょう。
清潔な手で道具を準備する
低温調理に限った話ではありませんが、食中毒を避けるために、清潔な手で道具を準備することが重要です。
手が汚れていては、食材に食中毒の原因となる病原菌やウィルスが付着する恐れがあります。
安全のため、低温調理をする前には、手や調理道具の消毒をしっかりとおこないましょう。
また、食材を直接触った手で低温調理器を操作せず、都度手を洗ってください。
マニュアルの内容にしたがう
低温調理の際には、低温調理器のマニュアルにしたがいましょう。加熱する温度や時間を変更するなど、自己流の勝手なアレンジは避けたほうが安全です。
食材がしっかりと温水に浸かっているか?設定温度は正しいか?などをしっかり確認しましょう。
食材の加熱ができているように見えても実は不十分だった場合、食中毒の原因になります。マニュアルの内容には正確にしたがいましょう。
低温調理器の選び方

人気が高まっている低温調理器は、現在、多くのメーカーやブランドからさまざまなタイプが発売されています。初めて購入する方は、どれにすればよいか迷ってしまうかもしれません。
低温調理器を選ぶ際は、以下の点を事前にチェックしましょう。
- 出力(パワー)
- 取付方式
- 鍋の大きさ
- 収納のしやすさ
それぞれ解説していきます。
出力(パワー)
低温調理器によって出力(パワー)が違います。一般的には850Wや1000Wのものがあります。
1000Wのものであれば、しっかりとムラなく同じ温度で加熱ができ、おすすめです。大きな食材でも加熱しやすく、時短にもつながります。
取付方式
低温調理器の鍋への取付方式も確認しておきましょう。
ねじ式とクリップ式があります。
ねじ式は鍋にねじで固定するタイプです。安定感は高いものの、取り外しの手間がかかります。
クリップ式は手軽に取り外しができ、使いやすいです。頻繁に低温調理器を使う場合は、取付の手間が少ないクリップ式がおすすめです。
鍋の大きさ
低温調理器を使用できる鍋の大きさも考えておきましょう。
低温調理器が対応している鍋のサイズは、低温調理器の商品ページに記載されている「加温可能容量」で確認できます。
加温可能容量が20Lの低温調理器なら、さまざまな食材を余裕を持って加熱できるでしょう。個人での利用からホームパーティ―まで対応可能です。
収納のしやすさ
収納のしやすさもポイントです。鍋やフライパンなど、キッチンには多くの調理器具を収納しなければなりません。
収納スタンドが付属している低温調理器なら、低温調理器を立てて収納でき、スペースの節約になります。
低温調理器で作れる料理

低温調理器で作れる料理には、以下のものがあります。ここでは、代表的なものを紹介します。
- 鶏ハム
- 鶏レバー
- サラダチキン
- ローストビーフ
- ステーキ
- 角煮
- チャーシュー
- 煮魚
- コンフィ(低温で食材を煮込んだ料理)
- スイートポテト
- フライドチキン
- 温泉卵
どれも「ほったらかし」で調理できるため、とても便利です。
「いつもと違った料理を食べたい」という際は、ぜひ試してみてください。まずは興味があるものから挑戦してみましょう。
低温調理を使えば、肉や魚、野菜を今まで以上においしく調理できるでしょう。
低温調理した料理の保存方法や保存期間は?

低温調理した料理の保存方法や保存期間を紹介します。
低温調理した料理は、作ってから90分以内に食べてください。
保存する場合は、冷蔵や冷凍で保存しましょう。いきなり冷蔵や冷凍せずに、耐熱袋に入れたまま氷水に入れて急冷します。
常温で保存すると料理が傷んで、食中毒の原因になる可能性があります。
保存期間の目安は、以下のとおりです。
- 冷蔵なら3日程度
- 冷凍なら1ヵ月程度
低温調理器は貝印の「KaiHouse The Sousvide Machine」がおすすめ!

低温調理器を選ぶならシェフも認めた貝印の「KaiHouse The Sousvide Machine」がおすすめです。Sousvide(スーヴィッド)はフランス語で「真空調理」という意味があります。
おすすめの理由は、以下のとおりです。
- 1000Wのハイパワー
- クリップを採用
- 加温可能容量は20Lまで対応
- 収納スタンドでキッチンもすっきり
- 専用シーラー付き
- 専用袋付き(Mサイズ10枚、Lサイズ10枚)
- アラームを搭載
- プロのオリジナルレシピ付き
1000Wのハイパワーで、鍋の中をムラなく加熱できます。クリップを採用しており、鍋にしっかりと本体を固定可能です。
加温可能容量は20Lまで対応しているため、大きめの食材でも低温調理できます。すっきりとキッチンに収まる、収納スタンド付きである点もおすすめしたい理由のひとつです。
専用シーラーで本格的な低温調理を実現。アラーム設定で料理の取り忘れや過加熱を防止できます。
さらに、プロのシェフ12名による63品のオリジナルレシピも付いており、低温調理ならではのおいしい料理をたっぷり堪能できるでしょう。
貝印の「KaiHouse The Sousvide Machine」を購入する場合は、両手鍋とセットになったKaiHouse 低温調理器&ステンレス両手鍋(23cm) セット がおすすめです。
KaiHouse 低温調理器&ステンレス両手鍋(23cm) セット
¥55,000 (税込)
まとめ:低温調理器で食材をおいしく調理をしましょう

低温調理器があれば、家庭でもレストランのようなジューシーでおいしい料理を「ほったらかし調理」で作れます。さらに、低温調理器では油や火を使わないため、洗い物や後片付けも減らせるでしょう。
シェフも認めた貝印の「KaiHouse The Sousvide Machine」の詳細は、貝印公式オンラインストアでご確認ください。
低温調理で、いつもよりワンランク上の料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。