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あの人の洗面台と整える時間。vol.3 北原一希

良い日も憂鬱な日も遅刻しそうな日だって、かならず洗面台から1日が始まる。顔を洗ったり、歯を磨いたり、鏡に向かって笑顔の練習をしてみたり、気分を上げるための“整える”時間は十人十色だ。今をときめく人たちは、どんな洗面台で、どんな1日の始まりを迎えるのだろう。洗面台を舞台にしたインタビュー企画、第3回目は料理研究家の北原一希さん。

北原一希
料理研究家。京都の有名セレクトショップで働いた後、料理の道に進む。イタリアンや和食、スパイス料理など、幅広いジャンルの飲食店を経験し、知識と技術を習得した。現在はメニューの考案や監修、プロデュースなどを中心に活動している。2020年にAmazonプライム・ビデオで配信スタートした『バチェロレッテ・シーズン 1』に出演して注目を浴びた。
Instagram:@kchanmink_

料理研究家として飲食店でのメニュー開発などに取り組む北原一希さんの一日は、爽やかなタイル張りの洗面台から始まる。予定の2時間前には起床し、しっかりと準備を整えるのだそう。「今日も10時からリモート会議があったので、8時に起きました。リモートであっても、ちゃんと髪をセットしたり、整えておかないと失礼かなと思うので、たっぷりと準備の時間を取ってます」。

そう話しつつ、朝は弱いと笑みをこぼす北原さん。「早朝から起きることは滅多にないんですが、釣りの日だけは、たとえ1時間睡眠でも大丈夫(笑)。起きたらまず洗顔して、寝ぼけた意識を強制的に起こします」。

しっかりと泡立て、肌をいたわるように入念に洗顔。さっぱりとしたあとはスキンケアを行う。

「コスメ業界で仕事をする母親の影響で高校卒業後から化粧水と乳液を使って簡単なスキンケアを行なってました。当時はメンズコスメなんて言葉もなかったし、めんどくさいなと思ってたんですが、30歳を過ぎてからその習慣の大切さに気づくようになりました」。

スキンケア歴10年を越す北原さんが愛用しているのは、〈HIK〉のミスト化粧水とフェイスクリーム。ベタつかず軽やかな付け心地で、潤いが長時間続く。

「スキンケアで言えば、お風呂上がりには必ずパックするようにしています。自分が乾燥肌なこともあって、肌の潤いが全然違うんですよね。パックはかなりオススメです」。

肌を整えたあとはヘアセット。ひと月前にパーマをかけてからはムースを愛用し、手際よく5分と経たずにセットしていく。

洗面台で支度をしたあとは、コーヒーを飲んで一服。「就寝前と朝が一日の中でリラックスできる時間なんですよね。今日の夜はなに食べようかなって考えたり、予約しているディナーに備えて軽めにモーニングをしたり。リラックスしている時にふと料理のアイデアが浮かぶこともあります」。

元々ランニング用として購入したわけではなかったそうだが、先代を履き潰したことによりランニングシューズデビューを果たした〈ナイキ〉のスニーカー。軽量かつクッション性に優れているため、走り心地もいいようだ。

料理研究家という仕事柄、舌の感覚や身体のコンディションを整えるため、軽い運動も欠かせない。「お酒を飲みすぎた翌日は、舌の感覚が鈍ったりするんですよね。とはいえ、毎日を楽しく過ごすために、お酒も飲みたい(笑)。なので、スポーツをして整えるようにしています。2月頭にキックボクシングを始めたんですが、汗だくになるとやっぱり気持ちいい。ジムに通えない時はランニングをして汗をかくようにしています」。

朝の準備を終え、取り掛かったのは、週末のホームパーティで振る舞う予定のラグーソースの試作。流石のプロの包丁さばきで野菜をみじん切りにして炒め出すと、芳しい匂いが漂ってくる。味見をして「いい感じです」とひと言。朝の整える時間があるから今日も料理の腕と舌が冴え渡る

Photography_Masashi Ura


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忙しい朝も、穏やかな夜も、人間らしさを取り戻す。身だしなみを整える時間は、自分と向き合う時間でもあります。自分の心に触れて日常を整えると、普段の何気ない時間が愛おしくなる。AUGERが提供したいのは、暮らしを「整える」心地よい豊かな時間です。

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