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あると便利！おすすめの裁ちばさみ6選
裁縫のマストアイテムのひとつである「裁ちばさみ」。布の裁断に特化したはさみで、シルクなどの薄地からジーンズといった厚地までサクサク切ることができます。
一般的な工作はさみよりも切れ味に優れているため、1本あればハンドメイドやDIYをはじめ、さまざまなシーンで大活躍！今回は、そのような裁ちばさみの選び方のコツやおすすめアイテムをご紹介。ぜひ参考にして、自分に合ったものを見つけてみてくださいね。
裁ちばさみとは
裁ちばさみとは、繊維の裁断に適したはさみのこと。メーカーによって呼び名が異なり、「布切（ぬのきり）はさみ」、「ラシャ切鋏」「裁断鋏」と称されることもあります。
紙を切る工作はさみよりも刃が薄く、刃先が鋭いのが特徴。布や生地をきれいにサクサク切れるうえ、切り口を滑らかに仕上げることができます。家庭でのハンドメイドから、アパレル業界や建築現場、革製品工房などでも幅広く使われています。
一方、裁ちばさみは柔らかい繊維を切ることを前提に作られているため、固い紙を切ると刃にダメージが加わり、切れ味が悪くなってしまいます。また粘着性のある素材を切ると、刃がすり減ってしまったり、刃のかみ合わせが悪化することも。切れ味を長く保たせるためにも、はさみは紙用と布用に使い分けるようにしましょう。
裁ちばさみの種類
裁ちばさみの刃の素材は大きく分けると「ステンレス」「全鋼」「着鋼」の3つあります。素材によってサイズや重さ、値段も変わるので、購入前にはしっかりチェックしたいところ。ここではそれぞれの特徴について解説します。
ステンレス
裁ちばさみのなかで最もオーソドックスな素材。サビに強くお手入れも簡単なので、初めて裁ちばさみを入手するという人におすすめです。
ポピュラーな素材のため、リーズナブルなものから高級ラインまで価格の幅が広いのも特徴。ですが価格が安すぎるものは切れ味が良くなく、切れ味の持続性が低いということも少なくありません。長期的に使うことを想定する場合は、値段だけでなく質についても重視したいところ。ステンレスの機能性と切れ味を両立したハイグレードな製品もありますので、まずはステンレス製で検討してみるのがおすすめです。
全鋼
その名の通り、刃が鋼のみで作られているタイプの裁ちばさみ。切れ味の鋭さが特徴で、薄い布はもちろんのこと、デニムやニット、キルトなどの分厚い布地もサクサク切ることができます。
鋼は研ぎ直しができる素材のため、切れ味が悪くなったら研ぎに出すことで、元通りの切れ味に取り戻せます。一方で、鋼は非常に固い素材である分、柔軟性が低いという一面も。床に落とした際に衝撃が加わることにより、刃が折れたり、欠けてしまうこともあります。日々の取り扱いに細心の注意が必要であることも念頭に入れておきましょう。
着鋼
鉄と鋼の両方を用いたタイプです。刃の部分には切れ味が鋭い鋼を、その他の部分には耐久性に優れた軟鉄が採用されています。全鋼の切れ味を残しつつ、「衝撃に弱い」というデメリットをカバーした裁ちばさみともいえます。
日本刀の伝統技術が活かされていて、薄地、厚地を問わずさまざまな生地をサクサク切ることが可能。持ち手を含む大部分が軟鉄なので、耐久性に優れ、多少の衝撃を受けても破損しにくいというメリットがあります。
切れ味の良さと扱いやすさを両立していることから、日本では古くより親しまれており、子から孫へと世代を超えて受け継がれていることも珍しくありません。
裁ちばさみの選び方
裁ちばさみをうまく使いこなすには、素材はもちろんサイズや重さも大きなカギになります。さらに自分の利き手に合っているかどうかもチェックしたいポイント。ここではそれぞれを詳しく解説しましょう。
サイズをチェック
裁ちばさみは、使用用途や自分の手のサイズに合ったものを選ぶことが大切。小回りの利き具合やコントロールのしやすさを重視するならば、全長100mm〜200mm程度の小さいサイズのものがおすすめ。緻密なカットに向いているうえ、手が小さい人はもちろん、子供も安心して使用できます。
一方で、布を大きく切り出したいときは、250mm〜300mm程度の大きめサイズを選びたいところ。「大きい＝使い勝手が悪い」と想像する人もいるかもしれませんが、布を大きく切り出す際にはサイズ感があるほうが格段にカットしやすく、効率も良いです。とはいえ自分の手よりあまりに大きすぎると使いづらくなるので、注意が必要です。
また裁ちばさみは小さいサイズ、大きいサイズともに持ったときの手のフィット感も重要。通販で購入する場合でも、できるだけ店頭で持った感触や手馴染みを確認しておきたいところです。
重さをチェック
裁ちばさみは重さが違うと使い勝手も大きく異なります。生地を直線に切るときは裁ちばさみの自重を活かすため、200g以上の重量感があるもののほうが美しくカットできます。一方で重たい分、長い時間使用し続けると手が疲れやすくなってしまうのが難点です。
一方で25g〜70g程度の軽い裁ちばさみは、細かな作業を行いやすいのが魅力。コントロールしやすいので、曲線をカットする際にも最適です。軽い分、長時間作業しても疲れにくいですが、自重を活かす直線切りにはあまり向いていません。
どのようなモノを作るのか、また直線切りと曲線切りではどちらが多いのかなど、使用目的も確認しておきたいポイント。用途が幅広い人は、重たいもの、軽めのものの2本を常備しておくのがよいでしょう。
利き手に合っているかをチェック
現在流通している裁ちばさみのほとんどが「右利き用」です。当然ながら、左利きの人が右利き用を使うと違和感をおぼえることでしょう。メーカーによっては「左利き用」も展開しているので、左利きの人はこちらを選びたいところ。
なお、左利き用裁ちばさみには、全体が左手に合うよう設計された「総左型」と、持ち手のみが左利き用として作られた「足左型」の2種類があります。初めて使用する場合には「総左型」がおすすめです。
おすすめの裁ちばさみ 6選
洋服づくりや子供用バッグづくりなど、ハンドメイドに欠かせない「裁ちばさみ」。自宅に1本あるだけで多様なシーンで活躍することなしのお役立ちアイテムです。
“せっかく買うなら、高品質で長く使えるものがほしい”という人におすすめなのが刃物メーカー「貝印」の裁ちばさみ。プロにも愛される高スペックな「7000 SERIES」をはじめ、創業100年以上の老舗ならではの技術が凝縮したこだわりのアイテムが揃います。
素材も豊富なうえ、サイズも全長100mmから300mmと幅広いラインナップを展開。ここではそのような貝印の裁ちばさみのなかから特におすすめの商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
薄地から厚地まで、さまざまな素材をサクサク切れる「裁ちばさみ」。カットしやすいので作業効率がアップし、1本あればハンドメイドやDIYなど、多様なシーンで活躍するアイテムです。高品質なものを選べばより美しく生地を切れるうえ、末長く愛用することができるでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、自分に合ったとっておきの1本に出合ってみてくださいね。
