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裾上げを自分で簡単にできる方法!長さの決め方や手順やポイントを紹介

「裾上げをする方法が知りたい」
「長さの決め方はどうしたらいいの?」
ズボンやスカートを自分で裾上げしたいと考えている人なら、このような疑問があるかもしれません。
この記事では、裾上げを自分で簡単にできる方法をお伝えします。また、裾上げをする際の長さの決め方やポイントも合わせて紹介します。
自分で裾上げをしたい人、裾上げをキレイに仕上げたい人は、ぜひ参考にしてください。
自分で裾上げをするメリット

自分で裾上げをするメリットは、お店に依頼するよりも早く安く仕上げられる点です。
お店によっては、裾上げを依頼すると数日かかることもあります。また、費用も1着あたり1,000円以上かかることが少なくありません。
その点、自分で裾上げをすれば、即日かつ安く仕上げることができるため、お手軽です。裾上げの長さを自分の好みに合わせることも可能です。
やり方を覚えておけば、自分の服に加えて、家族のズボンやスカートの裾上げもできます。家族に喜ばれるうえ、経済的にもメリットがあるでしょう。
裾上げの長さの決め方

「裾上げをするときの長さはどう決めたらいいの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
裾上げの長さは、次の点を考慮して決めましょう。
- 生地の種類
- 衣服の幅
- 衣服のデザイン
- 周りから見られたいイメージ
それぞれ解説していきます。
なお、ズボンやスカートを穿(は)く位置は、男性なら「腰骨あたり」、女性なら「おへそあたり」が一般的です。
長さを決める際には、やり直しを避けるために、実際にズボンやスカートを着用し、靴も履いた状態で確認するのがおすすめです。
生地の種類
生地の種類によって、裾上げの長さを決めましょう。
コットンやウールなどの素材は洗濯すると縮む可能性があるので、一度洗濯してから裾上げをするのがおすすめです。特にデニム素材(厚手のコットンで作った生地)は縮みやすく、注意が必要です。
また、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維でできた服は、乾燥機の熱で縮む恐れがあることを覚えておきましょう。
衣服の幅
裾上げの際には、衣服の幅もチェックしましょう。
細めの幅のズボンなら、短め(くるぶしくらいの高さ)にすると脚が長くキレイに見えやすいです。
逆に、太めの幅のズボンは、長め(靴に軽く当たるくらい)にするのがおすすめです。
いろいろと参考にしながら、ご自身の好みの長さを見つけてみて下さい。
衣服のデザイン
ズボンやスカートの表面にイラストや柄などが入っている場合、デザインを損なわないように長さを調整しましょう。
もし花柄であれば、花を途中で切らない部分で裾上げをしたほうが、仕上がりが美しくなります。
周りから見られたいイメージ
周りから見られたいイメージで長さを決めるのもひとつの方法です。
たとえば、短めの丈にするとカジュアルな印象を与えやすくなります。逆に、長めの丈だとフォーマルな印象を与えやすいです。
裾上げの方法

裾上げの方法は、次のとおりです。
- 【手縫い】縫い方が豊富
- 【裾上げテープ】針と糸が不要で手軽
- 【ミシン】丈夫に縫える
順番に解説していきます。
【手縫い】縫い方が豊富
手縫いは、ミシンで塗った場合に比べて、やわらかくゆったりと仕上げられます。
- 裾上げの長さを決め、仕上がりの線が分かるように、安全ピンなどで仮止めする
- 仕上がり線から3〜4cmの折り返し分の布を残して、残りはカットする
- 3つ折りにしてアイロンで折り目を付ける
- 縫って完成(縫い方は後述)
手縫いは縫い方が豊富で、生地に合わせて縫い方を変えられます。
- 普通まつり(たてまつり)
- 流しまつり
- 三つ折り縫い
- 千鳥かけ
特徴とやり方を解説します。
普通まつり(たてまつり)
普通まつりは、糸が布に対して直角(縦)になるように縫っていくやり方です。
ステッチ(縫い目)が目立たないのが特徴です。
【やり方】
- 布端を折り、折り山(縫い代)を作る
- 針を折り山の裏から刺して、表面の織り布の糸1~2本(1mmほど)をすくうように通します
- さらに針を折り山の裏から表に刺す
- 2と3を繰り返し、縫い終わったら玉止めをする
流しまつり
流しまつりは、糸が布に対して斜めになるように縫っていくやり方です。
普通まつりよりも縫う間隔が広く、仕上がりがゆるいため、やわらかい素材の裾上げに向いています。
【やり方】
- 布端を折り、折り山(縫い代)を作る
- 5mmほど進行方向の先の表面の織り糸1~2本(1mmほど)をすくうように通します
- さらに針を折り山の裏から表に刺す
- 2と3を繰り返し、縫い終わったら玉止めをする
千鳥かけ
千鳥がけは、ジグザグにして縫っていくやり方です。
まつり縫いに比べて手間がかかりますが、縫い代を三つ折りにせず二つ折りにすることで厚みが出ず、丈夫かつ優しい仕上がりになります。
【やり方】
- 布端を二つ折りにして縫い代を作り、針を裏から表に刺す
- 表布の織り糸を右から左にすくう
- 折り代の右斜め手前をすくう
- 2と3を繰り返し、縫い終わったら玉止めをする
【裾上げテープ】針と糸が不要で手軽
裾上げテープは、針と糸を使わずに裾上げができます。
裾上げテープの一般的な使い方は、以下のとおりです。
- 裾上げの長さを決め、安全ピンで止める。
- 出来上がり線から5〜8cmの折り返し分の布を残して、残りはカットする。折り返しの布の長さは、長い分には問題ありませんが、短すぎるとしっかりと接着しない場合があるので注意
- アイロンで折り目を付ける
- アイロンをあてると縮むのでテープを2~3cmほど長めにカットする
- テープを水につけて、軽くしぼる
- 140~160℃に熱したアイロンで接着する
裾上げテープによって使い方が異なるため、詳しい手順は商品の説明書に従ってください。
糸を使わずステッチが出ないので、デニムの裾上げでステッチを見せたい場合には不向きです。
【ミシン】丈夫に縫える
ミシンを使えば、丈夫に縫うことが可能です。
- 裾上げの長さを決め、チャコペンで出来上がり線に印を付ける
- 出来上がり線から3〜4cmの折り返し分の布を残して、残りはカットする
- 3つ折りにしてアイロンで折り目を付ける
- ミシンで縫って完成
ミシンを使うときは、ゆっくりおこなうことで、ミスを減らせます。また、デニムを縫う際には、厚地用のミシンの針を使うのがおすすめです。
なお、生地を引っ張り過ぎると仕上がりが崩れやすくなるため、注意しましょう。生地は動かない程度に軽く押さえるのがポイントです。
裾上げのポイント

裾上げのポイントは次のとおりです。
- アイロンでしっかりと折り目を付けておく
- 洋服に合う糸を使う
- スーツの裾上げのシングルとダブルを覚えておく
- デニム素材のものは洗ってから裾上げする
キレイに裾上げするために、覚えておきましょう。
アイロンでしっかりと折り目を付けておく
長さを決める際には、マチ針やクリップで目印を付けておき、アイロンで折り目を付けましょう。
いきなり縫っても、裾が動いてしまって失敗する可能性があります。
そのため、縫う前にアイロンでしっかりと生地に折り目を付けておくのがおすすめです。生地に折り目を付けておけば、真っすぐに仕上げられます。また、左右の裾の長さをそろえておくと、よりキレイに見えます。
洋服に合う糸を使う
洋服の生地の色に合う色の糸を使いましょう。
たとえば、黒のズボンなら黒の糸を使ってください。白など他の色の糸を使ってしまうと、縫い目が目立ってしまいます。
スーツの裾上げのシングルとダブルを覚えておく
スーツの裾上げには、シングルとダブルの2種類があります。覚えておきましょう。
シングルは裾の折り返しがなく、一般的な裾上げと同じ形です。フォーマルなスーツや礼服に使用します。
ダブルは裾の折り返しがあり、スーツをカジュアルに着こなしたい場合に活躍します。
デニム素材のものは洗ってから裾上げする
上でもお伝えしましたが、デニム素材のものは洗うと縮むことがあります。
裾上げをしてから洗うと、縮んで丈が短くなってしまう可能性があります。
まずは一度洗ってから裾上げをするのがおすすめです。
裾上げの際にあると便利な道具

裾上げの際にあると便利な道具は、以下のとおりです。
- 裁縫はさみ
- 針
- ソーイングセット
- 針の糸通し
- 裾上げテープ
順番にお伝えしていきます。
裁縫はさみ
裁縫はさみは普通のはさみに比べて刃が薄く鋭くなっており、普通のはさみでは切りにくいやわらかい布でも切りやすいです。
裾上げの際にズボンやスカートの余分な部分をカットする際に活躍します。
ただし、布より硬い紙を切ってしまうと切れ味が落ちてしまいます。裁縫はさみは布だけに使うようにしましょう。
裁縫はさみは別名「ラシャ鋏(はさみ)」とも呼ばれます。
針
「針」といっても、さまざまな種類があります。裾上げをする際は、縫う針だけでなく、裾を留めるためのマチ針もあると便利です。
ソーイングセット
「いろいろな道具をそろえるのが面倒……」という人には、ソーイングセットがおすすめです。
ソーイングセットには、裁縫のために必要な道具が入っています。
- ボタン
- ホック
- 安全ピン
- 針
- スレーダー(糸通し)
- 糸
- はさみ
- 糸抜き
- マチ針
- ボビン
ただし、商品によって内容物は変わるので、購入前に確認しておきましょう。
ソーイングセットが1つあれば、手縫いでの裾上げができます。
スレーダー(針の糸通し)
「針に糸を通すのが苦手……」という人もいるでしょう。
糸通しを使えば、誰でも簡単に針に糸を通せます。
必須ではないものの、あると便利です。
こちらの商品は、薄地針用、普通針用、厚地針用の3種類がセットになった針の糸通しです。ミシン針でも利用できます。
裾上げテープ
裾上げテープは、針と糸を使わずにアイロンでの裾上げが可能です。
「手軽に裾上げをしたい」という人にはおすすめです。商品によっては、水洗いやドライクリーニングにも対応しています。
裾上げテープの通販 | 裁縫・ソーイング用品 | 貝印公式オンラインストア
裾上げの道具を買うなら貝印公式オンラインストアが便利!

裾上げの道具の裁縫はさみや針は小さいとはいえ、切ったり、刺さったりする恐れがあるので、持ち運びには注意が必要です。店舗で購入して自宅まで持ってくる最中に、思わぬトラブルになってしまうかもしれません。
その点、貝印公式オンラインストアで購入すれば、自宅で商品の到着を待つだけなので、安全です。店舗に足を運ぶ必要はありません。
また、店舗と違い、豊富な品揃えのなかから選べるのも魅力のひとつです。24時間いつでも好きなタイミングで注文ができるため、営業時間を気にする必要もありません。
裾上げの道具を安全かつ便利に購入したい人は、ぜひ貝印公式オンラインストアを利用してください。
質のよい裁縫はさみや針を選べば、スムーズに生地を切ったり、生地を縫ったりできるでしょう。刃物メーカーである貝印の高品質な裁縫はさみや針なら、快適に裾上げができます。
裁縫・ソーイングの通販 | 身だしなみ用品 | 貝印公式オンラインストア
まとめ:自分で裾上げをしてみましょう

自分で裾上げをすると、お店に依頼する場合に比べて、早く安く仕上げやすいです。裾上げの長さを自分の洋服の好みに合わせることも可能です。
裾上げのやり方は簡単なので、覚えておきましょう。
自分で裾上げをする方法は、次の3つのやり方があります。
- 【手縫い】縫い方が豊富
- 【裾上げテープ】針と糸が不要で手軽
- 【ミシン】丈夫に縫える
裾上げをするときに、あると便利な道具は次のとおりです。
- 裁縫はさみ
- 針
- ソーイングセット
- 針の糸通し
- 裾上げテープ
なお、裾上げの道具を買うなら、貝印公式オンラインストアの利用がおすすめです。
裁縫はさみや針を店舗から自宅まで運ばなくて済むので、安全といえます。店舗に足を運ばなくても、注文をすれば、あとは商品の到着を待つだけです。
また、24時間いつでも自分が好きなときに注文ができるため、営業時間を気にする必要はありません。豊富な商品のなかから自分にあったものをじっくり選べます。
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品質のよい道具を揃えて、ぜひ自分で裾上げをしてみましょう。