さまざまな部署を経て、
希望する医療器開発へ
2011年の入社時は工場製品開発という部署に配属しました。
ここではハサミやカッター、彫刻刀といったアイテムを取り扱っていました。
ものづくりに携わりたい気持ちがあったので開発部門を希望していましたが、大学時代に学んできたこととあまりに違っていたので、戸惑いの多い日々でした。
その後、美粧開発、家庭用品開発、刃物開発を経て、現在は、希望していた医療器開発という部署に所属しています。
医療器開発では、文字通り、眼科や外科、整形外科といった分野の手術で使われる医療機器の開発を行なっています。
具体的には、医師の方々の要望する形のものを設計して試作を作り、ご依頼いただいた医師から切れ味や使い勝手などの評価を受けて、改良を繰り返していくという形になります。
医療器開発の難しいところは、切れ味です。
包丁やハサミと違い、人体に入れるメスには医師の方々からの細かな要望を追求するという命題があります。
たったひとりの医師の要望を聞くわけではなく、複数の方にとっての最良のメスを作ることになりますので、刃の形状や角度、刃先の仕上がり具合など細かな部分の改良を繰り返します。
切れ味という点で最も難しい刃物といえます。