2011年入社

医療器開発

五十嵐 敦

PROFILE

五十嵐 敦

五十嵐 敦

出身大学
東京都市大学
学部
工学部
学科
工学研究科
出身地
埼玉県
趣味
社交ダンス

インタビューINTERVIEW

さまざまな部署を経て、
希望する医療器開発へ

2011年の入社時は工場製品開発という部署に配属しました。
ここではハサミやカッター、彫刻刀といったアイテムを取り扱っていました。
ものづくりに携わりたい気持ちがあったので開発部門を希望していましたが、大学時代に学んできたこととあまりに違っていたので、戸惑いの多い日々でした。
その後、美粧開発、家庭用品開発、刃物開発を経て、現在は、希望していた医療器開発という部署に所属しています。

医療器開発では、文字通り、眼科や外科、整形外科といった分野の手術で使われる医療機器の開発を行なっています。

具体的には、医師の方々の要望する形のものを設計して試作を作り、ご依頼いただいた医師から切れ味や使い勝手などの評価を受けて、改良を繰り返していくという形になります。

医療器開発の難しいところは、切れ味です。
包丁やハサミと違い、人体に入れるメスには医師の方々からの細かな要望を追求するという命題があります。
たったひとりの医師の要望を聞くわけではなく、複数の方にとっての最良のメスを作ることになりますので、刃の形状や角度、刃先の仕上がり具合など細かな部分の改良を繰り返します。

切れ味という点で最も難しい刃物といえます。

のしかかる重圧が次の
「やりがい」へとつながる

医療器開発を担当するいちばんのやりがいは、人の命を救うものを作っているという使命感です。
その一方で、人の命に関わるので非常に重く重圧がのしかかる仕事でもあります。
ひとつの医療機器を開発するのにかかる期間は、最短でも2年はかかります。
その間、医師と我々との間で何度も繰り返すやり取りは、一瞬の油断もできません。

こうしたプレッシャーのなか、医師の方に「使いやすい」と評価されたものが出来上がり、出荷される瞬間は、達成感と同時に次のやりがいへとつながっています。

常にアンテナを張って
情報収集に努める

医療器開発における特殊な部分は、医療機器を開発するための法律や販売するための法律があることです。
それは国内だけでなく海外でも同様です。それぞれの国ごとに法律が定められています。
さらに、法律は数年で少しずつ変わっていきます。法改正を見落として法律に合わない医療器を開発したり、販売したりすることは絶対に避けなければなりません。

そのために、3ヶ月に1度はセミナーに参加したり、医療器の展示会に積極的に出かけて情報収集をしたりしています。

最短で2年はかかる医療器開発の期間は、何も開発のみに費やしているのではなく、常にアンテナを張り、最新の情報をキャッチしていく必要もあるのです。
そこが、医療器開発の難しいところであり、気をつけなければならないところでもあります。

命を救う医療器を
ひとつでも多く開発したい

現在、貝印では医療器の生産工場の拡張工事を行なっています。
それはすなわち、これまで手掛けてきたカミソリや包丁などと同様に医療器分野を伸ばしていきたいという決意表明でもあります。

貝印は、今や刃物製品で世界トップクラスの企業です。
そんな貝印の技術を駆使して、ひとつでも多くの医療器開発を手掛けていきたいと思っています。
そして、国内だけでなく世界の医療現場にひとつでも多くの貝印の医療器を届け、一人でも多くの医師や患者さんの助けになっていきたいというのが私の目標です。

5年に1度の社員旅行は
全社員の楽しみ

私の思う会社の誇れる部分は、まったく意識しないで使っていたハサミやツメキリなどが、実は貝印製品だったということが非常に多いことです。
暮らしのなかで必要となる製品を、これだけ多く販売して、実際に使われているというメーカーは珍しいと思います。

また、貝印は社員を大切にしていて、5年に1度行われる社員旅行は、海外に行っています。社員だけでなく、パートさんも含めて全員です。
モチベーションの向上のために、ここまで考えてくれる会社は他になかなかないと思います。

趣味の社交ダンスに没頭

休日は名古屋にある教室で社交ダンスを楽しんでいます。
かつてはマイナーのイメージがあった社交ダンスですが、漫画になったり、アニメになったりと、近年は知名度が上がっています。

芸能人で興じる方が現れてきたことがきっかけなのか、私が始めた頃は高齢者が多かったのに、最近は若者の競技者も増えてきています。

もちろん、家族サービスも忘れてはいません。
まだ子供が小さいのであまり遠出はできませんが、近所のショッピングモールに出掛けたり、年に一度は家族旅行をしたりするようにしています。

専攻にとらわれずに
「やりたいこと」を優先する

就職活動の際に大事だなと思うのは、大学時代の専攻にとらわれないで会社選びをすることです。
専攻に直結した会社に就職するのがベストなのかもしれませんが、それが果たして「社会に出てやりたいこと」につながるでしょうか。

貝印の業務を考えれば、あまり接点のない電気工学を私は専攻していましたが、入社して以降、多くの上司や先輩方に支えられながら、希望していた医療器開発に携わることができています。

少なくとも貝印では、学部や専攻ではなく「やりたいこと」を見てくれます。
人の役に立ちたい、誰もが手にするような商品の開発に携わりたい、ものづくりをしてみたい。

そういう気持ちがあるのなら、貝印はきっとぴったりの会社だと思います。

SCHEDULE

スケジュール

1日のスケジュール

8:00~ 出社
8:10~ 朝礼
8:15~ メールチェック、週報(改善報告など社長への提案)
9:00~ 開発案件の進捗会議
11:00~ 設計、試作品のレビュー
12:00~ 昼食
13:00~ 設計業務
15:00~ 協力会社との打ち合わせ
16:00~ 資料作成
17:30~ 帰宅