2007年入社

商品企画 次長

松原 優

PROFILE

松原 優

松原 優

学部
商学部
学科
商業学科
出身地
神奈川県
趣味
バスケットボール、コンビニスイーツの食べ比べ
特技
ボウリング

インタビューINTERVIEW

「ものを作れるのは財産である」この言葉でメーカーを志望

子どものころから、「ものを作れるというのは財産であり大きな強みだ」とメーカー勤務の父親から言われていたこともあり、就職はメーカーにという思いがありました。そしてエントリー先を決めるときに「多くの人が使う身近な製品を作っている会社にしたい」と考えました。
包丁や調理グッズ、女性の顔用カミソリ、そして幼少時代からずっと使い続けているツメキリ……。貝印の製品は自分の家にもたくさんある。そんなことから貝印に興味を抱き、エントリーしました。

就職活動を始める前、面接には“堅苦しい”“怖い”というイメージを抱いていました。でも貝印の面接では学生のいいところを引き出そうとしてもらっているのを感じることができたので、とても話しやすかったのを覚えています。

営業時代のピンチから学んだ
スピード感と誠意の大切さ

入社後は営業部に配属。ここでドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ディスカウントストアなど、多くの得意先を担当できたことは、私の中で大きな財産になっています。

入社6年目の時にある得意先のコンペに参加したのですが、競合の追い上げに苦戦しました。私は得意先に試作品を持ち込みましたが、その出来がよくなくてバイヤー様からお叱りを受けました。
私はすぐに岐阜の工場に帰り、技術、開発、そして忙しい上司も一緒に遅くまで試作品に修正を加えました。翌朝、もう一度得意先に試作品を見ていただき、コンペを乗り切ることができました。
この時学んだのは、迅速な対応=スピード感と連携の重要性です。これは今でも私のベースになっています。

営業を経験したからわかる
スピードの重要性

2016年4月、9年間担当した営業から商品企画に異動となりました。
社歴が長くても担当する業務が変わると、分からないことや知らないことがたくさん出てくるものですね。
そこで、まずはどんな些細なことでも質問して情報を増やすことから始めました。本来なら私が教える立場であるべき入社数年の社員にも時間を割いてもらって知識を身につけ、次に私の営業時代の知識や経験を織り交ぜながらアウトプットすることを心掛けました。

今の仕事で営業時代の経験が役立っていると思うのは、開発にどのくらい時間をかけられるかというスケジュール感です。
開発としては納得できるまで時間をかけて製品を作り上げたい。しかし製品によってはトレンドの移り変わりが早く、そこを見極めないと店頭に並ぶ頃には時代遅れになっている可能性もあります。どれくらいのスピード感で納得できる製品を開発するべきか。現在はここをメンバーと共有しながら仕事を進めています。

時代の先読みが功を奏し
企画開発した製品が口コミでヒット

私が開発メンバーと協同で企画開発を担当した製品のひとつにファンデーションのパフがあります。パフには皮脂汚れなどが付くのでこまめに洗うのが理想ですが、一般的なパフは汚れが落ちているかを確認しづらいという欠点がありました。
パフについた汚れをしっかりと落とさないと、肌トラブルの原因にもなってしまいます。
そこで内側の汚れを吐き出しやすいパフを開発。発売後の出足は遅かったのですが、敏感肌などの肌トラブルに悩む女性の目にとまり口コミで評判に。現在では出荷数がかなり伸びています。とても嬉しかったですね。

お客様から求められるスピードは私が入社した頃よりも格段に早くなっています。理由のひとつが口コミサイトの影響力です。
多くの人が購入時の参考にする口コミ。私たちも新製品を開発する上で参考にしますが、同時にバイヤー様も口コミをチェックしています。バイヤー様は評判のいい製品ならすぐにでも欲しい。そこで求められたものをすぐ供給するためには、時代を先読みすることも大切だと感じています。

関係を広げていくのは
時間がかかる

新製品の企画~開発は閃きだけではできません。まずはリサーチが重要になりますし、営業との調整も必要になります。物流部門や調達部門、研究部門との連携も欠かせません。
ひとつの製品を企画し製品化するためには企画としてここは譲れないという部分を明確に持ちながら、さまざまな部門とのコミュニケーションを取り調整していくことが大切だと感じています。

関係がなくなってしまうのは簡単だが、つないで広げるのは時間がかかる。
これは営業時代に上司から言われたことです。長く仕事をする中で、この言葉は本当だと感じることが何度もありました。
もちろん業務はメールや電話でも円滑に進められますが、私は岐阜に出張するときはなるべく多くの部門に顔を出し、関係する人たちとの距離感を縮めることを心がけています。多くの人たちと調和することの大切さは後輩にも伝えていきたいですね。

子育てが落ち着いたら
妻と2人で食事を楽しみたい

2年前に子どもが生まれたため、休日は子育て一本ですね。天気が良ければ公園やショッピングモールのキッズスペースに行って一緒に遊んでいます。元気に遊んでいるのを見ているのは微笑ましいですが、すぐにどこでも走り回ってしまうので目が離せなくて困っています(笑)。

今は仕方ないですが、もう少し大きくなって手が離れたら、もう一度趣味のバスケットボールに打ち込みたいと考えています。
私が会社で仕事をしている間は妻が1人で子育てをしてくれています。しばらく妻と2人で出かけていないので、ゆっくり食事を楽むような機会も設けられたらと考えています。

一緒に吸収し合える人と
仕事をしてみたい

学生の方々は、慣れない就職活動に緊張することも多いかと思います。
これは私の経験なので参考になるかはわかりませんが、「よし、就職するぞ!」と気負うのではなく、「いろいろな話を聞きに行ってみよう」くらいの気持ちで臨んだ方が自分らしさを出せるのではないかと思います。
貝印はとても雰囲気のいい会社です。採用担当も学生のいいところをもっと知りたいと思って面接しているはずですからね。

私自身はどんなことでも吸収したいという意識の高い人と一緒に仕事をしてみたいですね。
黙って教わるだけでなく、わからないことがあればどんどん質問してほしい。そうしてもらうことお互いにいろいろなことを吸収できたり、仕事のヒントが見えてくるのではないかと思います。

SCHEDULE

スケジュール

1日のスケジュール

8:15~ 出社
8:55~ 朝礼
9:00~ 資料作成
11:00~ 商談
(販促物や企画に関する打ち合わせ)
12:00~ 昼食
13:00~ 会議(新製品に関する打ち合わせ)
15:00~ 外出 : 展示会
(新製品や販促企画に関する情報や市場のトレンドの収集)
18:30~ 帰宅