
お気に入りの雑貨店で
貝印を知り、応募
大学で英語を学んでいたこともあり、漠然と「就職するなら英語を使える会社」と考えていました。そして輸入商社や旅行代理店にエントリーしました。
もうひとつ、私が大学生の頃に雑貨ブームがあり、私は銀座にあったヨーロッパの輸入雑貨を扱うお店によく通っていました。就職活動中にお店に立ち寄り、ふと「なんていう会社が運営しているのだろう」と思い、商品のタグを見たら“貝印”と書いてありました。今はありませんが、そこは当時貝印が直営していた「ユーロクチーナ」というお店でした。それで貝印に興味を持ち、受けてみることにしたのです。
だから私にとって、貝印はキッチン雑貨の会社でした。
これは入社後しばらく経ってから聞いた話ですが、私が採用されたのは、とある役員の方が「採用してみよう」と言ってくださったのだとか。私のどこに期待してくださったのかはわかりませんが、期待を裏切らないようにしないと、と感じました。

入社後は家庭用品を軸に
さまざまな業務を担当
入社後はまず商品企画室に配属になり、家庭用品を担当。ここでものづくりの基礎を覚えました。そして3年後、営業推進部に異動。ここでは販促や営業補佐を担当しました。ところが、営業担当の先輩が体調を崩してしばらく休養することになり、急きょ私が営業推進部と営業部を兼務することになったのです。
次は、貝印が輸入する、WMFというドイツのキッチンブランドの輸入窓口です。ここでマーケティングや輸入業務を担当しました。海外出張も多く、英語を使いながら仕事することにやりがいを感じていました。
その後、しばらく産休と育休をいただき、2011年4月に復職した後は、経営企画室で家庭用品の商品広報と宣伝を担当しました。商品広報は社内で起こっている家庭用品に関する動きをすべて把握しなければなりません。これはとてもやりがいのある仕事でした。

産休復帰後は企業広報へ
社内の人、そして組織を知ることが基本
2014年から2度目の産休と育休をいただき、2016年に4月に復職した後は、家庭用品の商品企画を担当しました。そして2017年4月から、広報宣伝部で企業広報を担当しています。
企業広報は、商品だけではなく、貝印という会社を世の中の人たちに知っていただくための仕事です。そのために、社長や社員、工場への取材をセッティングしたり、CSR活動などを紹介したりします。
そのため、企業広報は貝印のすべての商品知識、会社の歴史、国内外の拠点の状況など、あらゆる知識が必要になります。
もちろん1人ですべての知識を深く身につけるのはほぼ不可能に近い話です。
企業広報は、どこに聞けば、誰に聞けばわかるかがどれだけ頭に入っているかが重要に。そして、誰に話をすればメディアの方々の希望を実現できるか、組織を理解しておくことも大切です。