眉毛ハサミのこだわり

point 01 切れ味や噛み合わせへの徹底したこだわり

はさみの刃は、切れ味や噛み合わせを左右する大切なもの。それは小さな眉毛ばさみであっても同様で、一本一本を人が砥石に向かい、ていねいに研いでいます。とくに第ー研では、はさみの使い心地の8割がたを決める、とても大切な工程。水を加えながら研ぐ「湿式」を用いることで、余計な負荷を与えずに刃をつけています。はさみの数だけ砥石があり、眉毛ばさみにも専用の砥石を選んでいます。

point 02 最終検査は人の手でひとつずつ、ていねいに

一本のはさみを作るまでの工程は多く、途中でズレが生じることも。最終検査の段階で、品質が均一化するように、経験を積んだ人々の手で徹底的に調整しています。はさみは両刃が正しい位置で噛み合わないと、ズレて隙間ができてしまい、裁断できません。一本ずつ布を裁断することで、切れ味はもちろん、両刃の位置を確認します。少しでも切りにくさがあれば、締め具合を直したり、ブレードを微妙に湾曲させて両刃の位置を変えたりと、細かな調整を行っています。

point 03 人の手で研ぎ、ミクロン単位まで調整を行う

小さな眉毛ばさみであっても、機械まかせにはせず、人の手で細かな調整を行っています。長年かけて、はさみごとに適した刃の薄さや角度が決まっており、職人たちがこれまで培った経験をもとに、ミクロン単位まで肌感覚で調整をしていきます。

point 04 使いやすさを高める、さまざまなこだわり

はさみは、2枚の刃を開閉させて使います。この開閉具合こそが、使いやすさを左右するため、はさみごとに開閉の基準が定められています。ビスのしまり具合を調整し、基準値に合っているかを確認しています。また、眉毛を切るときは利き手側が切りにくいもの。あえてブレードを斜めに少し曲げてカーブをつけ、使いやすくなるように工夫しています。いずれの調整も経験を積んだ人の手で行っています。